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なぎさの飼育員日記

瀬戸内海にある島の日本一?小さい水族館の飼育員日記

念願のカツオノエボシを求めて

カツオノエボシリベンジの旅に行ってきました。

というのも先日神奈川の祖母が亡くなりました。
二年前の年末に歩いていたらコケてそのまま頭から流血しながら歩いたものの結局気絶して救急車で運ばれた祖母。
入院からは足が弱くなり1か月くらいは家族で交代しながら祖母宅の手伝いをしていましたが結局年明けから施設に入っていました。
8月に入ってからは食べることも飲むことも困難になり点滴ですら受け付けなくなったようです。
ちょうどそのタイミングの8月5.6日と大学時代のオープンキャンパスに参加させてもらうことになっていたので少し休みを延長し祖母に会う予定でした。
なので本当の最期も会えたしオープンキャンパスの前夜も関東に向かって大学へ打ち合わせも行った後に少しだけ会えたのでよかったです。

祖母とのお別れは寂しいし悲しいし今までのことを沢山思い出すけど突然の別れでもないし心の準備をさせてくれた祖母はさすがだと思いました。

ただ子どもの頃祖母宅に行く時はよく羽田空港や東京駅までだったり最寄り駅まで迎えに来てもらったり。
到着した時に手を振って待ってくれてた記憶が大好きで大人になって逆の立場になった私は送迎することが結構好きです。

大きくなっても毎月手紙を送ってくれたり。
今私のポストはAmazonか請求書くらいです。
台風が近づいてきてたら「飛ばされないように」と親より先に心配のメールをくれたり。
暑い日が続く時も「生きてますか?おばあちゃんは暑くてシュウマイになった気分です」とメールをくれました。
手紙もですが90歳過ぎてもメールが使えてハイカラなおばあちゃんと言われて誇らしかったです。

手紙、メールだけでなく荷物も親より沢山送ってくれたり。
いりことホタコがつけているバンダナや私の大切な図鑑のブックカバーも祖母の手作りです。

いろんな記憶を思い出します。
小学生の頃にクラスの子が田舎のばあちゃんく行ってきた!と言っている時に私は祖母より自分の方が田舎に住んでいて不思議な気持ちでした。
高知には自動改札がなかったけど関東には沢山あって慣れないことで何度挟まれたり反対側に切符を入れたことか。
私にはいとこがいないのですがいとこがいたら祖母を独り占めできないことに気づいていとこがいなくてよかったよ思いました。
おばあちゃんが私のおばあちゃんでよかったです。
当たり前だけど私が生まれた時からいてくれて近くに住んだことも一緒に住んだこともないけどいつもそばにいて味方してくれていた祖母がこれからはいないと思うと逆に不思議です。

最後は本当にありがとう、お疲れさま、これからもちゃんと見守っといてよ、でした。

そ・し・て。
関東に行く機会をつくってくれたし、さらにカツオノエボシの時期にあわせてくれてくれた祖母を天才かよとさらに感謝しました。

ということで私のカツオノエボシを求めて関東に行く旅が始まりました。
祖母が亡くなった次の日、島へ帰る前に湘南の海へ向かいました。
この日は一年前に新江ノ島水族館さんに教えてもらっていたポイントを軽く調査しました。
1時間も時間がなくそして見つけられることもなく砂だらけの足と汗と潮風でベタベタベトベトのまま空港に向かいました。
この時次の祖母が四九日の時に絶対リベンジすると勝手に誓いました。

あっという間の四九日。
今回は少し余裕をもって3連休半をもらいました。
お昼まで働き夕方の飛行機で都会へ。
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夜は大学時代のお友達であり私の数少ないお友達とディナー。
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次の日に本来の目的祖母の四九日。
そしてまた次の日、内心の本来の目的である湘南でカツオノエボシ採集。
新江ノ島水族館の飼育員さんに連絡し再度ポイントを教えてもらいました。
この時「今ならギンカクラゲもいるかもよ、それとアオミノウミウシも」という興奮度が爆上がりの情報もいただきました。
ずうずうしく道具も一式お借りして興奮を抑えるのに必死になりながら海へ。
もし見つけたとしてもとり方が分からなかったのでそれもクラゲのプロフェッショナルに教えてもらいました。

黒い砂の上に青いきらめきを見つけた瞬間私の視界がさらに明るくなりました。
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人生初のカツオノエボシ。
人間というのは恐ろしいくらい欲深い生きもので1個体見つけてもさらにもう1個体を求めてしまいます。
欲が湧き出てる中もう1個体。そしてもう1個体。
どんな状態であっても意地汚くお借りしたバケツに収集。
実は採集方法を聞いた時、「私たちは普通に上の部分を手でつまんでとりますよ」
と教えてもらったんですが私は怖くて手が震えてしまい触れた瞬間飛び跳ねてしまいました。
なのでお借りしたお玉を両手に持ち、そおっとバケツに移動させて採集しました。
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(姉撮影)

カツオノエボシに目が慣れてきた頃、再び欲が出てきました。
「ギンカクラゲもいるって言ってたな・・・」
今度はギンカクラゲを求めて海岸を徘徊します。
小さい子どもを連れてるママさんやサーファーがリュック背負って片手にバケツ、片手におたまを持った私の行動を不信に思いちらっと見て離れていきました。
でも私は気にしません。
ギンカ…ギンカ…ギンカ・・・カツオノエボシ…
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しばらくして打ちひしがれたギンカクラゲ発見!
正確には一緒に来ていた姉が見つけてくれました。
もう1人の姉も含めて大の大人3人でイエーイと言いながら喜びました。
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その後ももう1個体姉が、そしてついに私も1匹見つけることが出来ました。
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ギンカクラゲ。

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カツオノエボシ。
もう大満足大興奮のまま新江ノ島水族館さんに戻りました。
またまた図々しいことに採集したクラゲたちはエノスイさんに1日預かってもらい生かしてもらうことになりました。
次の日島へ帰る前にもう1度お邪魔しクラゲを担いで帰ることにしました。

大満足の採集デイになりました。
速攻Uさんに連絡しました。
リュック満タンのクラゲを担いで島へ帰りました。

新江ノ島水族館の皆様、採集場所から採集方法、道具、生かしてもらってたり、追加で綺麗なクラゲをとってきてくれたり、お土産まで、本当に何もかもありがとうございました。

岩国空港に着いたら見たくて待ちきれなかったUさんが現れました。
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ビビりました。
そのまま各々の車で水族館に向かいクラゲを大きめのバケツに移動させ私の大旅行は終了しました。
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大の大の大満足の旅でした。
おばあちゃん、こんな素敵な機会を作ってくれてありがとう。

残念ながらカツオノエボシはあっという間に死んでしまいましたがギンカクラゲとアオミノウミウシはなぎさでしばらく生きてくれました。
ちなみに私も採集しましたが、エノスイの飼育員さんがその後追加で綺麗な状態のを補充してくれていたので持ち帰ったクラゲたちは多分エノスイさん採集です。
アオミノウミウシは結局見つけられなかったので江ノ島水族館さんに分けてもらいました。
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こんな生き物がこの世にいるなんて不思議でしかないです。
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この綺麗な写真はUさんが
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こんな感じで案外シュールな光景で撮ってくれてます。
その後容器を落として今年一番くらいショックを受けてました。

すでに一か月くらい前の出来事なんですが今思い出してもまた興奮しちゃいます。
今年はもう終わってしまうだろうからまた来年とりに行きたいです。
次は祖母の一周忌という項目を作って行こう。

エノスイの皆様本当にありがとうございました。
そして一緒に送迎を含む付き合ってくれた家族、なによりおばあちゃん、ありがとう。

帰ったら甘えん坊おじさんがブランケットをチュッチュしながら待ってくれてました。
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