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なぎさの飼育員日記

瀬戸内海にある島の日本一?小さい水族館の飼育員日記

生き物いろいろ

前回のブログで8月の出来事を長ったらしく書きましたがよく見たら水族館のことが全然なくてびっくりしました。

その中に一文だけ書いたことをもう少し詳しく書かせてください。

まずヒクラゲの子どもを見つけたということです。
ヒクラゲは秋から冬に現れる刺されるとめちゃくちゃ痛いクラゲです。
分布的には日本周辺にしかいなくて中でも瀬戸内海に多く見られます。
夜行性で夜外灯の光の下にモワンと現れて光に集まって来た魚を食べます。
瀬戸内海で最も大きくて最も痛いクラゲです。

思い返せば昨年の冬はよく出会った気がします。

そんなでかくてインパクトがあるクラゲなのに生活史が謎でした。
正確には飼育下での生活史諸々は私の同期でクラゲ博士は解明しています。
そもそも博士はヒクラゲなどの仲間である箱クラゲ類の専門家です。
現在は箱クラゲを論破しその種類以外のクラゲまで極めています。
多分。

今更ですが大人のヒクラゲは毎年日本各地で目撃されているのに子どもは見つかっていませんでした。
私は2回くらい見つけていましたが大人に比べて目撃情報が劇的に少なかったです。

こんな小さいのから
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(3ミリくらい)
もうヒクラゲっぽいのから
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(傘1センチくらい)

今回見つけることができました。
博士からは歴史的快挙だよ!と褒めてもらいました。
クラゲ界の箱クラゲ界の小さな話題ですが光栄です。

ただ8月後半に合計20個体くらいとれましたがその後ぱったりいなくなりあの時が幻だったのではないかと思っております。


そしてもう1つ。
ニホンアワサンゴのプラヌラ幼生が放出しました。
かれこれ8年くらい毎年誕生してくれています。
一応アワサンゴの人工繁殖はなぎさが世界で初めてです。
当時は試行錯誤ばかりでしたが近年研究者の力もお借りして分かってきたことが多くなってきました。

これが8月3日のサンゴです。
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そしてこちらが8月27日。
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体内のプラヌラの量が明らかに違います。
この日からプラヌラの放出が始まりました。

現在はほぼ終わってしまったようですがすでに誕生していたプラヌラ幼生が稚サンゴになってきました。
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小さすぎ!

今年も無事産卵してくれたしまたアワサンゴの成長が観察できそうでホッとしました。
ついでにキクメイシモドキというサンゴも同じタイミングでプラヌラを放出しました。
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誕生したみんなを頑張って飼育したら大家族になれそうです。

さらに先日の事。
島の外になりますが黄金のスズキがとれたと連絡がありました。
次の日の早朝、4時40分出勤、5時出発、7時前目的地到着。
いわし網に入ったらしく籠に生かしてくれてました。
が、すでに泳ぐ力のないくらいフラフラでしたがいただきました。
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残念ながらお昼前には死んでしまいましたが、死んでからマジマジとみてみた所、確かに黄金でした。
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正直生きていた時は「ん?黄金か???」と思ってしまいましたが黄金でした。
本当は展示したかったですが貴重な生命を見せてもらいました。

アルビノだったり黒化個体だったり黄金だったり、世の中いろんな不思議がありますね。
連絡ありがとうございました。

おまけ。
カツオノエボシリベンジしました。
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また長くなってしまうけどどうしても書きたいので次回にします。


まだ暑いのになぜくっついているのか不思議です。
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