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なぎさの飼育員日記

瀬戸内海にある島の日本一?小さい水族館の飼育員日記

博士来た!

これまた数年ぶりに博士が島に来てくれました。
なぎさから新属新種の生き物を誕生させてくれた大学の同期であり今やクラゲ界ではだれもが知っている博士です。

最近は新種になったシトウズクラゲの出没にあわせての来島だったので春先が多かったのですが今回はスケジュールの都合上初梅雨シーズンに来てくれました。
当初は雨の予報だったので不安でしかなかったですが本当に運よくその時だけ晴れてくれました。
まじでうちらの日ごろの行いじゃね?と2人で話しました。
ちなみに現在本州の一番上まで行っているUさんですが天気予報はほぼ雨マークです。
完全に日ごろの行いですね。

まずはなぎさに来て一番最初にやったのはフクロウニの毒のチェック。
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数日前に受付スタッフがフクロウニの解説文を書いてくれました。
その時に痛いんですか?と質問されたのですが図鑑やネットだと痛いと書いてあるけど実際は分かりません。
今までいろんなクラゲに刺されてきて毒通の博士が確かめてくれました。
結果は刺された瞬間飛んでました。
一瞬バチっと痛みがきたそうです。
クラゲや魚の毒よりハチに近い、とのことでした。

そして早速海へ。
ちょうど月一サンプの予定だったので4か所の海をサンプリングしました。
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戻ったらソーティング開始。
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種類ごとに分けます。
これをやっているとこれだけで本当に一日が終わります。

次の日。
前日4か所周った結果一番多くクラゲがいた場所へ絞って出発。
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この日は取材もありました。
詳細はまた後日。



戻ったらまたソーティング。
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これなぜ外でやっているのかと言いますと、明かりが必要なのとなぎさは狭くて広げて作業が出来ないので水族館裏の蚊が沢山来るところで行っていました。

博士はちゃんと顕微鏡で確認もします。
そして取材の方にもちゃんと説明します。
(写真はカメラさんたちの顔がすごい写っちゃってるのでやめときます)
私はなんとなくでだいたいクラゲの種を決めます。
だから説明もできません。
こういう所で知識と技術の差が出来るんだろうなと思いました。

三日目の帰る日。
また同じ海へ行き、前日採れた種類で気になったクラゲを再度目指して出発。
IMG_6137.jpg

種数も潮の流れも1日目2日目と全然違いました。
2日目の一番じっくり採集した日は約20種類のクラゲが確認されましたが3日目は探さないと分からないくらい静かな海でした。

戻ってからはこれまたソーティング。
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ちなみにUさんは私たちが海に行っている間、気になった種類のクラゲを記録用に撮影してくれてます。
ポイントポイントにピントがあっているかなど「こんな感じでいいのか?」と確認中。

採集はお留守番ですが一応Uさんも頑張ってくれてるんです。
クラゲの写真って透明だし微妙に動いたり、沈んで動かなかったりとすごく撮るのが難しいんです。
なぎさでは全部Uさんがやってくれてます。

こんな感じで丸3日間海行ってクラゲとって戻って種類ごとに分けて名前調べて・・・
と単純だけど体力はめちゃくちゃ消耗するスケジュールでした。

でも今回も分からないのを教えてもらったり、見分け方を伝授してくれたり、間違っていたのを気づかせてくれたり、そして博士も気になるクラゲは持ち帰ってDNAを調べてくれることになったり、と私もクラゲ界も進化の道へ進めてくれました。

ちなみに現在なぎさで展示しているクラゲも本来の種類とは微妙に違う所があるんですよ。
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なのでこれも調べてくれるそうです。
数個体の彼らはDNAなどを調べるために一躍買ってくれることでしょう。

今回3日間でしたが普段と違って時間に限りなく好きなだけ採集させてもらいました。
いつもは館内作業もあるので長くて1時間くらいです。
今回は1時間以上採集させてもらって満足するくらいクラゲを見つけられました。
さらに分からないクラゲがいたらすぐに教えてくれる人が側にいてくれてとても楽しく有意義な時間でした。
こんなことなかなかないことです。

来てくれた博士、そして数日間館内業務を全部やってくれていたUさん、ありがとうございます。
私は海をプラプラしていただけですが博士が持ち帰ってくれたクラゲの名前が分かったらちゃんと頭に入れようと思います。

クラゲも知識も沢山収穫があった3日間でした。
このようなことがいつまで一緒に出来るか分からないので貴重なひと時でした。



散歩の時に海へ行き、彼女は満足することはあるのだろうか。
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毎回「まだ帰りたくない」のポーズ。

ついでに散歩も足りないと玄関に入ることを拒みます。
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短い足で一生懸命突っ張ります。

現在家主不在のため我が家にお泊りしているホタコさんも元気です。
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しま子ちゃんという猫をかっているご近所さんがくれたトンネルがマイブームらしいです。

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