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なぎさの飼育員日記

瀬戸内海にある島の日本一?小さい水族館の飼育員日記

ニホンベニクラゲ

遅くなりましたが連休が無事終わりました。
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今回も沢山のお客さんに来ていただきました。
ありがとうございます。
私は島の正反対である端っこで毎日お仕事だったので全く知りませんでしたが、噂だと島に出入りする橋は6キロ以上の渋滞があったそうです。
数年前の断水の際、断水初日の夕方にみんなが島を出て買い出しに行く時より渋滞だったようです。
これまたうちだけが混みあっていると思っていたのですが全国津々浦々人でごった返しだったようですね。
日本人のみんなが外に出たらどこもかしこも人だらけになるということを学びました。

今回の連休は来館者全員に検温のお願いをしているということもありたまに外まで列ができてました。
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申し訳ない気持ちはすごいあったのですが内心うちに行列なんてまずないことなので感動しました。


ちょうど連休で賑わっている時に海も賑わって来ました。
最近は風が出て来てなんとなく海が呼んでいる気がするので再々採集に出向いてます。
今のところ「やばい!」という生き物は見つけられていないのですが私の結構お気に入りもクラゲも出てきました。
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ニホンベニクラゲです。

大きさはうちのあたりだと最大でも1センチほどの小さなクラゲです。
例年ちょうど敬老の日に合わせて出てきてくれます。

不老不死とうたっている世にも奇妙な生き物です。
正確には本来クラゲは死ぬと溶けてそのうちなくなります。
しかしニホンベニクラゲの場合は死んだ肉片から再びポリプと呼ばれるクラゲの誕生する前の姿になります。
そのポリプから再びニホンベニクラゲが出てきます。
若返りという表現がしっくりくるかもしれません。
この世の生物でそんなこと可能にしちゃうモノが他にいるのでしょうか。
このクラゲを研究したらいつか人間も生き返り可能になるのかもしれません。
それを望むかは別ですが。
実はニホンベニクラゲの他にヤワラクラゲという種類も若返りの術が使えるそうです。
そんなこと言いながら私はどちらのクラゲも成功していません。
死んだらそのままこの世からいなくなります。

時間がある時に通って少しずつ追加していたら今ではとても賑わっています。
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すごい一押しなのに水槽も小さし案外地味です。

夏は採集自体暑くてしんどいわりに出てくる生き物も少ないので私のモチベーションが駄々下がりでしたがようやくやる気スイッチが入りました。
気づけば9月も終わり。
ついに10月。今年の終わりも近づいてきました。
月日が過ぎるのがほんとに早いです。
磯採集のシーズンも終わってしまったのであとはクラゲ採集、流れ藻探しに精を出そうと思います。



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爪を研ぎながらご飯に気づいてしまいうホタコ。

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