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なぎさの飼育員日記

瀬戸内海にある島の日本一?小さい水族館の飼育員日記

休館中のお仕事

ただ今休館中のなぎさ。
周りからたまに何してんの?と聞かれます。
休館だから飼育員も休み、なんてことはありません。

生き物相手は開館休館関係ありません。
自分たちが生きて生活するように魚たちも同じです。

ご飯も食べるし部屋(水槽)も汚れるし💩もして水質も汚れるし。

休館だろうが開館だろうがやることはあまり変わりません。
ただホースを出しっぱなしにしたり時間配分を考えないつまり脳みそを使わず思った時にやりたいタイミングで作業ができることは確かです。

そして何より朝の出勤時間が1時間はないけどそれくらい遅くても大丈夫なのはとても楽かもしれません。
まあ若くないのでいつもの時間に起きてしまうのですが。
本来私たちの勤務時間は8:30〜17:15までですが9時の開館までに朝のルーティンを済ませるには出勤時間の1時間ほど前に来なければなりません。
正直1時間前に来ても9時には間に合ってませんが。
別に時間外手当てがでるわけでもないし頼まれた訳でもないので8:30に出勤しても構わないのですが、もし開館してすぐにお客さんが来てくれた時に足元が水浸しだったり水槽の生き物が死んでたりホースや網が出しっぱなしだったりしたらお互いいい気分はしないと思うのでなんとなくやってます。

以前もやりましたが再度そんな休館中のある1日を紹介したいと思います。

まずは水槽の一部に入れている水温を測り、全水槽の残餌とり。
網をフリフリしながらフンや汚れをとります。
これは休館や開館関係なく365日朝と夕方一日2回毎日行ってます。

そして軽くタッチの掃除。
開館中はお客さんが入った時嫌な気持ちにならないよう念入りに残餌、ふん、汚れなど極力取り除きますが休館中は軽く網とホウキで汚れをとった気になって終わりです。

ここまでが開館でも休館でも関係なく毎日のルーティンってやつ。

そして次からがフリータイムです。
この日は以前採集した淡水の生き物たちの水換え。
主にカワムツかな。
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だいぶ環境にも慣れて通る度にご飯を要求するようになりました。
ちなみに6月のイベントで出張してもらうために川からはるばる連れて帰りましたが案の定中止になり晴れ舞台を逃したメンバーたちです。

その後はクラゲの写真撮影。
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山形の水族館様からいただいたポリプからクラゲが出てきました。
水族館業界なら必ずってくらい持っているのにうちでは今までポリプなんて飼ったことがなかったのでその姿はとても貴重でした。
その時撮ったポリプがこちら。

これから
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こうなり
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チビクラゲの誕生です。
DSC02935 (2)
4ミリくらいかな。

これらは全てUさんが撮影してくれてます。
小さくて透明で微妙に動き続ける生き物を写真にするのは難しくこのような作業は数少ない2人出勤の時に行います。
あ、私はライトを当てる仕事です。
光を生き物に向かって当てるのって結構大変なんですよ。
やれやれ。

それが終わると水そうの掃除。
年末に全ての水槽を漂白したのですがここだけ砂イソギンチャクが砂に潜っていたのでやりませんでした。
ところが最近変な粘液を出しながら砂から出てきてたのでリセットさせていただきました。

砂を外して水を抜くのですが
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結構汚れていました。

ここは終わりの就業直前に元に戻しピカピカの水槽に変わりました。
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水槽の漂白も終わりあっという間に午前が終了しました。

午後はタッチの通路を磨いたり
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発電機のメンテナンスをしました。
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これはこんなん素人がやることではないと結論になりできるところまでやって終わりました。

あとはこんなんもあります。
IMG_8883.jpg
ウチワエビの赤ちゃん誕生。
水中に漂っている透明のモノが赤ちゃんです。

生命の誕生は分かっていても突然訪れます。
人間も出産の予定日はある程度あったとしても実際にその日に生まれるとは限りませんよね。
さらにいつ何時に生まれるなんかも分かりませんよね。
人間だけでなく動物や魚、あらゆる生き物もそうなんです。

ちなみにこのウチワエビは数年前から引き続き広島大学さんとの共同研究になってます。
卵を持ったウチワエビを手配してもらい、うちで飼育し赤ちゃんであるフィロゾーマ幼生を生まれさせ飼育するのです。
必ずではないけど幼生は一度に数百個体生まれます。多分数日間生まれます。
今回も300〜400個体のベイビーちゃんたちがこの世に出没しました。

うちでは彼らみんなを飼育できる技術も、環境もないので余暇分を広島大学に送り彼らを使って彼らの研究をしてもらいます。

なので急遽発送準備をします。
温度を合わせた海水を容器に入れ、極力ダメージが少ないよう1匹ずつピペットですいとります。
とても地味な作業ですが繊細な私からしたらなんのその。
なんとか300個体以上のベイビーちゃんたちを隣の県に送りました。

あとはポリプの水替えをしたり帰る前には再度水温測定や網フリフリをして終了です。

うちのある休館中の一日のお仕事はこんな感じでした。
多分全国の水族館がこんな感じというわけではないと思います。
他の水族館とかはどうなんでしょうか。
どこも開館したくてもできない現実。
この厳しい現実をみんな必死で頑張ってるんだろうな。

全く水族館の基準にはなりませんが私たちの日常でした。

急遽ホタコさんがお泊りだった日。
出勤時間が遅いのでせっかくゆっくりできると思ってたのに体が痛くて目を覚ましました。
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君たちが横向きで寝てくれたら私はどこで寝るのか。
頭は床に落ち体は斜めにして寝てました。

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