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なぎさの飼育員日記

瀬戸内海にある島の日本一?小さい水族館の飼育員日記

豊潮丸乗船

戻ってまいりました。
10月25日~30日まで広島大学の調査船「豊潮丸」に乗船してきました。
乗せていただきました。
ありがとうございます。

1月にも乗せてもらったのですが、その時は本来今年同様10月に実施する予定が船のトラブルにより中止になってしまい1月に消化試合を行ったそうです。
なので実際の所10月に豊潮丸に乗せてもらったのは私が島に来て1年目の時ぶりでした。

呉港から出港し周防大島を眺めながら瀬戸内海を横断し
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高知県の宿毛、大分県の佐伯や別府で停泊し豊後水道や宿毛湾、別府湾、伊予灘沖で調査を行いました。

昼間はORIという名のでっかいプランクトンネットや
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ドレッジという名の海底の泥を救う底引き網みたいなものや
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MTDという名の決まった深度の水中のプランクトンネットなどを使って生物を調査しました。
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メインは学生さんのサンプル入手と研究のためなので私はプラプラしながらどんな生き物がいるか発掘する作業を手伝うくらいです。

特にドレッジは調査ポイントによって地質が違うのでもろに砂利だったり
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泥だったりします。
その土や泥たちを濾してバットに入れピンセットを使い中に隠れていたミリ単位の小さな生物まで探します。
簡単に書いてますが結構大変な作業なんですよ。
私はなんかいい子いないかな~なんて気持ちですが学生さんからしたらここでサンプルがとれなきゃ研究もできないから大変です。

みんな頑張って!と思いながら作業してます。
その後も採取して生物は写真に収めたり
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持ち帰りできるよう飼育したりも大事なこと。
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ちなみに私がやっていた昼間の作業はそれくらいですが他では3時間おきに海水の調査をしたり
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聞いたけどなんだかよく分からない水中をスキャン?するだとか初めてのプロジェクトをする他大学の研究グループもありました。
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この大学にしかない装置らしくこの機械を通過したミリ単位のモノのみ全てが記録されるそうです。

途中天候や海流の流れなどによって海上でプカプカタイムもあるのですがその時は船員さんを含むみんなで釣りタイムもありました。
立派なタイを釣ってました。
ちなみに私も挑戦してみましたがピクリともしませんでした。
哀愁漂う私の背中を留学生の子がわざわざ撮ってくれました。
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そして夜が私のメイン。
集魚灯を使用し夜光に集まる生き物たちをゲットします。
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この写真にはおかしな所があります。
一名学生ではなく私の同期でクラゲ博士のT君がいます。
(教官、船員さんには連絡済です)
その日は宿毛湾で停泊だったため宿毛にいる博士が来てくれました。
本当は彼の研究である箱虫のクラゲ「ヒクラゲ」がでたらプレゼントしようと思ったのですが出なかったです。
まぁ久しぶりに会えてうれしかったです。ありがとう。

初日は広島沖かな?錨泊だったのでやってませんがその日以外の2、3,4、5日間全ての夜、夕飯後から日付が変わるまで行いました。

何に出会えるか未知の世界でしたが
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こんな魚だったり

これらは私がUさんにメールで送った写真です。
「シマイサキでしょうか?」
「コトヒキだと思う」
こんなやりとりです。
「マルシマイサキ?」
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「アジ科?なんだかわからない」
とか。
ちなみにマルシマイサキなんて名は私が勝手につけただけです。

あとはイワシのような弱弱しい魚がよく集まるのですがそれは何個体か採取し同じく乗船していた和歌山県の博物館学芸員さんにお渡しして調べてもらうことになりました。

夜は学生さんの大半が自由時間なのでほぼ私と光の孤独な闘いです。
が、この日は4日目の夜別府湾で停泊の時。
これまでで一番集まる生物が少なく、集まってきた中でも前の日と同じだろう種だかりで休憩がてら船おりて飲み物でも買いに行こうかなと思っていた時。
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たまたま外にいたこれまた留学生の方が海を指差し目をキラキラさせています。
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ヒクラゲでした。
救うと中にいた学生さんや先生みんなを呼び出してヒクラゲのお披露目会とおさわり会です。
宿毛にいる博士にもラインで送ると「ジャパニーズジャイアントボックスジェリーフィッシュベリーデンジャラス」と伝えるよう返信がきました。
ヒクラゲ1個体でこんなにもりあがるなんて思ってませんでした。
夜の孤独な時間が少し賑やかになりました。

ただこれ以降は大した出会いがなかったです。
別府湾は両サイドに大きな船がとまっていたり夜もけっこう明るい街並みだったのでそんなそこらの光には魚たちも興味なかったのかもしれません。

船の生活はこんな感じでした。
少し長くなったのでいったん終わります。

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