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なぎさの飼育員日記

瀬戸内海にある島の日本一?小さい水族館の飼育員日記

飼育員の一日

先日の私の一日をご紹介したいと思います。
その日はUさんが休みだったので私の一人勤務でした。

まず朝9時開館なのでそれまでに開館作業を終わらします。

全ての水槽の残餌&フンとり、水槽の水替え、おさわりコーナーの掃除、水温室温確認、クラゲたちにご飯、タッチングプールの掃除…
開館前にはやることがたくさんあります。
スムーズにトラブルなく終わると大体2時間くらいです。

そしてその後からお昼休憩までがが私たちのフリータイムになります。
その日は9時30分頃からかな。

今回は最初に近くの海へ行きました。
お目当ては「カザリクラゲ」です。
IMG_2862.jpg
出現期間が短いのでチャンスが逃せません。
1時間ほどみっちり収穫してぼちぼち帰ろうかと思った時、漁師さんから電話が来ました。

「トーヘーいる?」
とのこと。
トーヘーとはクロアナゴのことです。
急いで水族館に帰ってタライを担いで漁師さんの所へ。
IMG_2861.jpg
タコなどもたくさんいただきました。
ありがとうございます。

酸欠にならないよう急いで戻り、水族館に到着したら今度は別の漁師さんがやってきてくれました。
「ナマコがおるよ。網にかかったやつでわざわざ網を切ってまでとった立派なナマコじゃけぇ大切にしてよ」
とのことでした。
「船に生かしとくから適当な時にきたらいい」
とのことだったのでとりあえず先にトーヘーたちの処置を行いました。

結局そこで午前の作業が終了しました。

午後はまず水族館のなかまたちのお食事タイムです。
とくに問題なく終わらし、ナマコをとりに行こうと思った時、水族館に電話が。
また別の漁師さんからでした。
「見たことないくらいきれいなアメフラシがおる」
とのこと。

ぜひぜひ。
そのままとりに行ってきました。
IMG_2870.jpg
彼です。
「うちのはもうダメじゃけどこんなきれいなウミウシはなかなかおらんで」
なんのことかと思ったらご自分の奥様のことと比較していたようです。
なんとも言えませんでしたが、少し白っぽいアメフラシを無事頂いたのでそのまま水族館に戻りました。

そしてようやく立派なナマコを取りに行くことにしました。
11.jpg
ナマコ以外にヤドカリなどもいただきました。
ありがとうございます。

水族館に戻ったら今度は沖家室に採集に行くことにしました。
たまたま大学の先生と連絡を取っていたら、「ユウレイクラゲのエフェラが欲しい」とのことでした。

まだ少し時期的に早いですが、相手は自然の生き物です。決まりはありません。
天気も良かったのでこれだったらいれば目で見つけられると思い、行ってきました。

片道30分なので往復1時間かかります。
クラゲ採集であまり本気をだすことがないのですが、今回ばかりは少し本気を出してみました。
普段なら出さなくても結構見つけてしまう才能があるので秘めているのですが、相手は小さい個体なのと、行って手ぶらで帰るのを避けたかったので「マジ」でやってきました。

結果は・・・
ユウレイクラゲのエフィラはとれませんでしたが、「ニホンベニクラゲ」を採取することができました。
ユウレイのエフェラはまたのリベンジにします。

そうこうしているうちに水族館に戻ったらすでに5時になっていました。
定時で終わるならばこの時間です。
終わることなんてないけど。。

急いで閉館作業にとりかかりました。
開館作業同様、水槽の水替え、網、などなど。。

ふぅ。。。

こうやって私の一日が終わりました。
地味に頂いた生物を運ぶ作業などで体力が消耗するんですよね。
70リットルの海水が入るタライに半分くらい水が入って生き物も入ったものを一人で運ぶ時はそれだけで一日働いた気になります。

でもこんなに生き物を頂けるなんでとても幸せなことです。

うちにいる生き物たちはみんないただいたり、自分たちで採取してきたものです。

なぎさに提供してくださった漁師さんもそれぞれ思入れがあります。
いらないからくれる、珍しいからくれる、大島のことをもっと知ってほしいからくれる、いろいろな思いでうちに来てくれます。

たまにお客さんでタッチのなかまたちを投げたり、水から無理やり出したりする方がいます。

生き物のことに興味関心を持ってもらいたいけど、命の大切さも気づいてほしい、と思ったこの頃でした。


外作業が多かった私の一人出勤の一日でした。

生き物を下さった皆様、ありがとうございました。



いりこが借り物のゆりかごを気に入って一緒に寝てくれないので名案を思い付きました。
ゆりかごを隠したらいいんだ。
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これよこれ。
私の隣で二匹。
大満足です。

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