なぎさの飼育員日記

瀬戸内海にある島の日本一?小さい水族館の飼育員日記

ニホンアワサンゴの繁殖成功

これもいろんな場所でとりあげてもらっていますが、Uさんがブログにも載せろとひたすら騒いでいるので書こうと思います。

今年もニホンアワサンゴの繁殖に成功しました。
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去年初めて成功し、これが世界初ということもあり自分らだけでなく周囲からも騒いでもらいました。
それが今年も成功しました。
去年がたまたまじゃないことが立証されたのではないでしょうか!

去年採集した成熟アワサンゴはもちろん、Uさんがプラヌラ幼生時代から一から育てた個体まで沢山のアワサンゴが体内に赤ちゃんを保有しています。
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すでに放出しプラヌラ幼生として誕生したアワサンゴの赤ちゃんもいます。


これってすごいんですよ!私もUさんがやってくれるまで少しかじっていましたが、なかなかうまく生かし続けることができませんでした。繁殖なんてもってのほかです。

Uさんが休日に命かけて素潜りで採集から始め、周囲の研究者や水族館関係者などに相談しつつ本当に手探りでやってきました。

その成果なんでしょうか。

最近はサンゴ自体の状態も良くとても綺麗な色をしています。

いろんな個体が赤ちゃんを保有しているのでしばらくは生命の神秘を楽しめられると思います。
せっかくなので島外、島内、いろんな方に見ていただきたいです。


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3月の月一サンプ

昨日は月一サンプの日でした。
前日は雨が急に降ったりやんだりのよくわからない一日でしたが
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(夕方には虹も出てました)
昨日はなんとかもってくれました。
水温も少しづつ高くなっています。

順調にポイントを周っていく私。
しかし、この時期釣をされる方も多いです。
ある地点では波止に何人もの人がいました。
月一サンプはプランクトンネットを縦に曳いたり横に曳いたり、ウロチョロします。
せっかく沢山釣れているかもしれないので、近くでバタバタすると迷惑になります。
なので、昨日は1地点のみ途中で作業を中断し、できるところまで行い、残りは最後に回しました。

そして他のポイントは終了し時間は15時くらい。
多分干潮に近かったと思います。
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この上でネットを曳いたり、採集したりします。
午後のサンプリングはUさんも手伝ってくれたのでネットを曳く作業をUさんがやてくれました。
ネットをひく作業は一人でもできるので、私は潮が引いた場所で少し磯採集することにしました。
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引いた場所にはチョウクラゲのなんともいえない状態が沢山ありました。

少しのアマモ場や、海藻の近くで網を曳き
ヒメイカやカサゴの子供、ネズッポなどなど、魚やイカをゲットしました。
そしてそれプラス「ムシロガイ」という貝の仲間がいたのでとってきました。
ムシロガイには「タマクラゲ」のポリプがついています。
すごいついてたんです。
せっかくなので採集してタマクラゲを誕生させてみようと思いました。

持ち帰り、うちは予備水槽などが少ないので、展示しているカイカムリの水槽にいれました。
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秋ごろ海の表層一直線に横断していた子です。

しばらく見ているとそのまま砂に潜ってしまい隠れてしまいました。
そして今朝、立派に成長した彼が・・・
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穿り出しているのは!?

それに昨日採集したポリプが全くついてない!
他の生きているむしろ害をみてもみんなポリプつきを採集したはずなのにポリプをつけていない子がいるんです。

なんとまぁ。

カイカムリって貝やポリプも食べるんですね。
知らなかったです。

カイカムリもポリプもこんなになってしまうなんて。。。
でもこんなに誇らしげに食べているので何も言えませんでした。


餌になってしまったむしろ害には申し訳ないですが、次はカイカムリの水槽にはいれずにリベンジしたいと思います。


今回初めて月一サンプと磯採集を同じ日にやってみました。
一日という短い時間で多くの収穫がありました。

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オビクラゲ発見!

久しぶりに興奮で鼻血がでそうになりました。

まずはあるクラゲを求めて海へ行ってみました。
去年あたりから現れなくなってしまったカミクラゲです。
私のテリトリーの中でその地区が唯一出現し、しかもとてもかわいいサイズだったので私たちも大好きだったし、お客さんからも人気ものでした。
今年もどうだろうと思っていますが、例年はこの時期がピークなのにまだ出てきてくれてません。
昨日もいませんでした。

そのかわり
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エフィラ2個体ゲットしました。
我ながらよく見つけたと感心。
さらに顕微鏡で撮った
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(写真右)
1.5ミリくらいのこのクラゲも。
まだ未同定です。

そのまま天気もよかったのでたまに行く海へも。
最初、チョウクラゲはいたけれど、その他なかなかいい出会いがなかったのでかえろうかな、と思ったその時。
なんとなくにおいがしたので、いつもは時間がなくて行かない反対側も見てみました。

そしたら・・・

そしたら・・・

もう興奮のあまり逃させまい、と全力疾走でバケツまで走り、寝そべって確保しました。
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いつぶりだろ。
3年以上であってないはず。
オビクラゲです。
このあたりだと珍しいですが、全国的にはそうでもないはずです。
でもそんなに多くも見れないと思います。
水族館でも長期展示が難しいクラゲです。
でもこれでクラゲなんですよ。
有櫛動物という仲間になります。
よく見ると櫛板が動いて虹色に見えます。
体が虹色なんですよ。
マネできますか?
最近はレプトケファルスをオビクラゲと錯覚してしまうほどこのクラゲに飢えていました。
久しぶりので出会いで興奮のあまり鼻血がでそうでした。
休みだったUさんにとりあえず☎して自慢しました。
その後も勝手に地元の漁師さんに着信して気づかないくらい鼻息を荒げてました。
しかも2個体いたんです。
あ、レプトも一個体とれました。
あまりにドタバタしていたので近くで釣りをしていた方に怪しまれて声をかけられてしまいました。

気づけば時間がものすごい過ぎていたので急いで水族館に帰りました。
そしてUさんに美しいオビクラゲの写真を撮ってもらいました。
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狭い空間で行われる地味な撮影光景。
私はライトを当てる係りです。

私の興奮皆様に伝わりましたか?
その後は久しぶりの興奮で無駄にドタバタしてしまいすごい疲労感がでましたが、また明日も見に行ってみようと思います。




ホタコのおもちゃ、いりこさん。
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1月の月一サンプ

気づけば2月。
私が生まれた記念すべき月でもあります。

短いけど貴重な月です。
誕生日が待ち遠しい年でもないですが。

1月の月一サンプの様子を載せ忘れていました。

作業は同じなので簡単に書かせて下さい。

天気もよく採集日和でした。
採集ポイントは決まった場所なので今回も4か所です。

プランクトンネットを曳くUさん。
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この時採集したものはホルマリン固定されます。
後日顕微鏡で観察します。

もう1つ。
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長い棒に金魚網をつけてひたすら海水中の生物を捕獲していきます。


この時採集したものは全て生きた状態で持ち帰り、水族館に戻ったらシャーレに入れて大量のプランクトンの中からクラゲを探していきます。

そして目視観察。
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この日はあるポイントにて大量のチョウクラゲがいました。
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これ見えますか?
海水がぼんやりして見えますが全てチョウクラゲなんです。

今までチョウクラゲがこんなにいたことは記憶にないくらい沢山いました。

すごく興奮したけど特になにもありませんでした。

今回のサンプリングは鉢虫綱のエフィラとか期待したけれど出会えませんでした。
冬はクラゲがいないでしょ、とよく聞かれますが、実はけっこういるんです。
だからもう少し珍しい出会いも期待しましたが、それもその日はありませんでした。

ちょっと不完全燃焼なサンプリングになりましたが、また次回の2月サンプに期待したいと思います。


テレビをつけると前にくるホタコ。
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クラゲ博士到来

4月ぶりに大学の同期であり、現在研究者の友人が来てくれました。
前回でお知らせさせていただいた人物です。

講演だけでなく17日、18日、19日の帰る直前まで、とクラゲ三昧の時間を過ごしました。
一日目は月一サンプを行ったのでいつもの海4か所を順々に回りました。

プランクトンネットを曳くのと
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金魚網を棒につけて海中のプランクトンを採集するのと
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目視で観察し、採集する
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全ての箇所で作業は一緒です。

でも場所によってクラゲの種類、数は違うので全く飽きません。

あ、私の場合は目視でクラゲが見えないと少しモチベーションは下がりますが。

プランクトンネットで採れた生物は全てホルマリン固定し、持ち帰った後にソーティングして中にいるクラゲのみ抜き出し、さらに種同定をします。
金魚網で採れたものは生きたまま持ち帰り、その日のうちに大量の夜光虫や珪藻などの中からクラゲを抜き取り、種同定を行います。この時、未成熟個体などはそのまま育てて同定できるようにします。

私の経験、いやデータからですが、この12月は一年の中でも最もクラゲが少ない時期です。
正直あまり期待していなかったのですが、一部のポイントでは沢山のチョウクラゲやヤジロベエクラゲがとれました。
あと、一番の収穫は、彼の専門であるヒクラゲが採れたということです。
このクラゲは夜行性で昼間はあまり目撃しません。
特に今年は私も1,2回しか出会ってません。
そんなレアクラゲをこのタイミングで見つけたのです。
見えた途端、驚き過ぎて「あっ!!!」と叫んでしましました。
その時は私一人しかいなかったので近くにいた知らない人が思議そうな顔で?私を見ていました。
しばらくしてちょうど友人とUさんが合流したので3人で一生懸命捕まえました。
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というのも大きいのと遠いのとでなかなか手こずりました。
捕獲後は3人ともしばらく興奮が収まらなかったと思います。
多分フガフガしていたでしょう。

思ったより収穫があったので満足してその日の屋外作業は終わりました。

2日目はあまり時間がなかったので前日豊作だった沖家室の海のみ行ってその後の講演会に備えました。

正直、初めての企画、急遽決まったこと、お知らせが遅かったこと、僻地にあること、いろいろと考えると人が来てくれるか不安でした。
しかし、うちのわずかな空間ですが、そこが埋まるほどのお客さんが来てくれました。
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私が知らないことをツラツラとお話ししていてとても勉強になりました。
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でもすごいですよね。
一週間前くらいにお願いしたのに快く引き受けてくれて、トラブルがあったとしても冷静で。
私だったら一人でドタバタして何もできずに終わると思います。
講演料はUさんが体で払うそうです。

こんな感じで2日間があっという間に終わりました。
本当はもう少し書いていましたが、途中でデータが消えてしまい再度書いたので若干内容が浅くなっています。

実際はもっともっと濃い2日間でした。
最終日は昼過ぎのフェリーだったので時間が来るまでみっちりクラゲ採集をしました。
その後多分満足して帰られました。

最近雨が多く、なかなかクラゲ日和ではなかったので久しぶりに充実、満足した3日間でした。
次はいつになるか分かりませんが、お互いの拠点が変わらない限りはこのクラゲサンプリング兼研究を続けていきたいと思います。
我々が21歳くらいの時やっていたのと同じように。



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なんだその顔は。

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両方の飼い主が複雑な心境になりました。

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